ちょっと深夜の謎テンションでツイッターやってたら妄想が捗ってしまったのでどっかに書き留めておきたくて書きます。深い意味はないです。いままでの記事とのつながりもぜんぜんないです。
どんな妄想かというと、大黒摩季の「あなただけ見つめてる」はZARDの「私だけ見つめて」に対するアンサーソングなのではないか、という妄想です。
「あなただけ見つめてる」は1993年12月10日発売の大黒摩季B-gram Records移籍第一弾シングル(マネジメントは当初からビーイング)で、テレビアニメ「スラムダンク」の初代エンディングテーマとしてミリオンヒットを記録した。
対して「私だけ見つめて」は同じ1993年の4月21日に大ヒット「負けないで」につづくZARD7枚目のシングル「君がいない」のカップリングとして世に出た。この録音には川島だりあとともに大黒摩季自身がコーラスとして参加している。
歌詞を見比べると、「あなただけ見つめてる」は意中の男性(男性の母とお茶をする仲に発展するなど、すでに交際は進展しているようだ)に対して依存性の恋愛感情を持つ女性が化粧を落としたり、人付き合いを変えたり、その男性の趣味に合わせて車やサッカーに対する知識をつけたりといった努力(というか我慢?)を重ねて「あなた好みの女 目指せ!! LOVE POWER」という内容。
対する「私だけ見つめて」は序盤から「強いカクテルに惑わされ名前も知らないあなたに抱きしめられたあの夜がすべてのはじまり」と、フレッシュで爽やかなイメージの強かったZARDが歌うにはかなりセンセーショナルな内容で、男性に翻弄されながらも強気を保つ女性を主題とした歌だ。
一見すると両者に関連性はないが、どちらの曲も相手の性を直接暗示する言葉は歌詞には入っていない。ただし、「あなただけ見つめてる」には視点人物が「女」であることの明示や「便利だった男の子たち整理した(かたづけた)」といった歌詞はある。
さて、「気分次第で優しくしないで」(「私だけみつめて」)に対する答えは「あなたがそう望むから(中略)ザツだった言葉づかい丁寧になった」(「あなただけ見つめてる」)と、大黒が抑え込むことで妥協している。
「昔みたいに笑わなくなった」「地味に生きていくの」(あなた)といった不安を覚える歌詞も、坂井には「退屈すぎる毎日から逃げてる弱気なあなた」として映ってしまうのだ。
と捉えると、歌詞に関連性がないのではなくて二人の思いがすれ違っていたのではないかという解釈が可能になる(なんでもアリじゃねーかw)
ほかにも「嫌がってたあの娘とも絶交したわ」「あなたの微笑みはバラ色の鎖」(あなた)などの百合を想起させるフレーズが。
ZARD坂井泉水(本名蒲池幸子)は1967年2月生まれの当時26歳、大黒摩季は69年12月生まれの23歳でほぼ3歳差だ。「私だけ見つめて」に描かれる「深入りしそうで怖いの クールな私でも」にぴったりではないか。
と、ここで、その後「スラムダンク」ED曲に採用されたZARDの「マイ・フレンド」(1996年1月発売)を見てみよう。この曲は「あなたを想うだけで心は強くなれる」「ずっと見つめているから走り続けて」と、夢に向かう友人を陰から見守り応援する内容になっている。やはり性の指定はない。だが気になるフレーズが「本当の愛ならきっといろんなこと乗り越えられたのに」という一節だ。この一節は「ひとりでいるときの寂しさより二人でいるときの孤独の方が悲しい」とつづき、二人の友情に何らかの悪い変化が起きたことを示唆している。これこそ坂井から大黒への再返歌だったのではないか。とたんに女同士の恋を乗り越えられなかった結果相手に送る友情の歌という解釈が可能になる!!!(いや、もちろんそんな強引な解釈は可能じゃない。もう我ながら無茶苦茶である。)
うおおお、坂井と大黒は一時期互いの性格の違いを乗り越え交際したものの、やはり友情に戻ってしまったのだ。そして坂井は別れた大黒に対し「ずっと見つめてるから走り続けて」とエールを送ったのだ。(※もちろんぜんぶ僕の妄想である)
以上、深夜の謎テンションの中での三次百合カップリングでした。
ちなみに、「あなただけ見つめてる」とよく似た展開の歌詞のZARD曲に「愛であなたを救いましょう」がある。やはり交際中の相手に対し、あなたが嫌がることをやめてあなた好みの女性になるわ、と歌う歌である。(2004年のアルバム「止まっていた時計が今動き出した」に収録)
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