リバティタワーで行われた商学研究科第5回学術セミナー「ファンドの規制と商学の課題」(10/27)を聴講しに行ってきました。
非常に面白かったです。
証取委の市場分析官である丸山氏による、ファンドを用いた不公正ファイナンスの実態とそれに対する監視の取り組みの報告では、多様化・巧妙化する悪徳ファンドの手口に震撼し、その後の鳥畑先生のファンド規制の国際的動向と日本ではファンドの光と影を見極め、適切に法で措置を取る必要性が指摘され、そして昭和ゴム労組の戸部氏、三重短大の田中先生による昭和ゴム事件の報告では悪徳ファンドがありとあらゆる姑息な手段で企業の財産をむしり取り、普通に生活したいと願っていた仕事に誇りを持つ従業員を引き裂いていった、そして現在も戦っている現状の報告がなされ、会社に生活が脅かされながらも会社を守るための努力を止めない組合員の勇気に感銘を受けるとともに、ファンドおよび経営側の支離滅裂な会計報告・資産の搾取・不当労働行為、またそれが野放しになっている現状に唖然としました。
非常に面白かったです。
証取委の市場分析官である丸山氏による、ファンドを用いた不公正ファイナンスの実態とそれに対する監視の取り組みの報告では、多様化・巧妙化する悪徳ファンドの手口に震撼し、その後の鳥畑先生のファンド規制の国際的動向と日本ではファンドの光と影を見極め、適切に法で措置を取る必要性が指摘され、そして昭和ゴム労組の戸部氏、三重短大の田中先生による昭和ゴム事件の報告では悪徳ファンドがありとあらゆる姑息な手段で企業の財産をむしり取り、普通に生活したいと願っていた仕事に誇りを持つ従業員を引き裂いていった、そして現在も戦っている現状の報告がなされ、会社に生活が脅かされながらも会社を守るための努力を止めない組合員の勇気に感銘を受けるとともに、ファンドおよび経営側の支離滅裂な会計報告・資産の搾取・不当労働行為、またそれが野放しになっている現状に唖然としました。
本来ならとても半日に収まるような内容ではない、非常に詳細かつ濃密な各報告でしたが、
最後に福田先生が「略奪的ファンドと社会科学の役割」と題した小講演を行い、経済学が人間の学問であり、モラルサイエンスであり、その研究対象を不変で同質的なものとして取り扱わないよう絶えず注意しなければならないという伊藤光晴先生の言葉を引用して強調され、同時に「このような貨幣の収奪の問題を経営者の心の問題に還元するのではなく、社会のシステムの問題としてとらえなければならない。その社会構造そのものを変えるよう、なんとかどうしたらよいのか考えていかなければならない。」さらに「経営者の心を変えることはできないかもしれないが、我々が大学という場で主張しつづけることによって学生の心は変わり、社会に出ていく若者の心が変わっていくことで少しづつそれは可能になるのではないか」と述べられました。またお釈迦様の言葉を引用され、「人間はどんなに努力しても世の中を変えることはできない。それでも、仲間と手を携え、少しづつでも変えていかなければならないのだ」と語られ、僕は本当に感銘を受け「この先生の下で学ぼうと思ったのは間違いではなかった」と思いを新たにしました。こうした考え方の恩師を得たことは大変貴重です。
決して無駄にしないように、これから先、修士の二年間を励みたいです。
最後に福田先生が「略奪的ファンドと社会科学の役割」と題した小講演を行い、経済学が人間の学問であり、モラルサイエンスであり、その研究対象を不変で同質的なものとして取り扱わないよう絶えず注意しなければならないという伊藤光晴先生の言葉を引用して強調され、同時に「このような貨幣の収奪の問題を経営者の心の問題に還元するのではなく、社会のシステムの問題としてとらえなければならない。その社会構造そのものを変えるよう、なんとかどうしたらよいのか考えていかなければならない。」さらに「経営者の心を変えることはできないかもしれないが、我々が大学という場で主張しつづけることによって学生の心は変わり、社会に出ていく若者の心が変わっていくことで少しづつそれは可能になるのではないか」と述べられました。またお釈迦様の言葉を引用され、「人間はどんなに努力しても世の中を変えることはできない。それでも、仲間と手を携え、少しづつでも変えていかなければならないのだ」と語られ、僕は本当に感銘を受け「この先生の下で学ぼうと思ったのは間違いではなかった」と思いを新たにしました。こうした考え方の恩師を得たことは大変貴重です。
決して無駄にしないように、これから先、修士の二年間を励みたいです。
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