東京新聞:参院選 338人出馬準備:政治(TOKYO Web)
夏の第二十三回参院選に二日現在で選挙区二百二十一人、比例代表百十七人の計三百三十八人が立候補の準備を進めていることが本紙の調べで分かった。第二次安倍政権発足後初の大型国政選挙。安倍晋三首相が強い意欲を示す憲法九六条の改正をはじめ、脱原発や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加、震災復興、安倍政権の経済政策などが争点になる。
首相は通常国会を延長しないと明言したため、公選法の規定により参院選の日程は「七月四日公示、二十一日投開票」が濃厚。
今回は定数二四二のうち半分の百二十一議席(選挙区七十三、比例代表四十八)が改選される。自民、公明の与党は衆参両院のねじれを解消しようと、改選と非改選合わせて過半数の確保を目指す。与党の非改選議席は五十九で、過半数(百二十二議席)には六十三議席が必要。
自民、みんなの党、日本維新の会など改憲に積極的な勢力が、衆院と同じように改憲の発議に必要な三分の二(百六十二議席)に達するかも焦点だ。
民主党は衆院選惨敗の影響で、候補未定の改選一人区が残る。自民党は全選挙区に候補を擁立。みんなの党と日本維新の会は十六ある改選複数区で一本化を終え、一人区で調整を進めている。
この参院選に関しては、統一教会(日本)の発行する世界日報(ソンゲイルホ)にも野党共闘が進んでいないことなどを指摘する解説記事が載っています。
今日のトピック/参院選328人が出馬予定-自公選挙区擁立終える、野党共闘進まず
12月の衆議院選挙では独自路線を堅持し、「男を上げた」と評価されたみんなの党は今回日本維新の会とぴったり寄り添うように行動し、共通公約作りや合同セミナーの開催、候補の一本化といった選挙協力を全国規模で進めています。ここまでくるとなんで同じ党にならないのか不思議なくらいです。
一方、脱原発、TPP反対や雇用問題の改善、消費増税の見直しなどで連携を強める社民党や生活の党、みどりの風などは参院選で協力体制をつくることで合意しました。
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130426k0000m010045000c.html
さらに、脱原発を目指す草の根の市民グループ「脱原発政治連盟」が立ち上がり、脱原発を目指す候補者への勝手連的な支援を表明、こうした候補者の供託金集めにも協力するとしています。脱原発政治連盟はボストン茶会事件や米共和党支持者の草の根運動「ティーパーティー」をもじり、「緑茶会」という愛称で活動しています。
東京新聞:参院選へ緑茶会発足 「脱原発」結集 1次推薦40人:政治(TOKYO Web)
呼びかけ人にはプロジェクト99%代表で作家・社会運動家の安部芳裕氏や、ドキュメンタリー映画監督の鎌仲ひとみ氏や元日弁連会の宇都宮健児氏らが名を連ね、推薦し支援する候補は民主党やみんなの党、社民党、生活の党、みどりの風、共産党、無所属で一部候補らだ。候補者選定には(1)原発の再稼働(2)核燃料の再処理(3)原発の海外輸出-の三点に反対しているかどうかを基準にしているとしている。衆院選で政策の一致無くしてみんな未来の党にいっしょくたになってしまったので敬遠された部分というのは大きいと思うのですが、今回も同じ失敗に終わる気がしますね。山口補選の結果を見ても脱原発は争点にならないようです。
さて、これで大方主要政党の動向がわかりましたが、つぎは気になる「諸派」の動向を見ていきましょう。
新党改革は舛添要一代表が改選を迎える。同党は昨今安倍晋三首相や自民党との連携を深めているが、党勢が弱まり比例区での再選が難しいとして選挙区への転出を検討している。具体的には今回から改選定数が1増える神奈川選挙区の名前が取りざたされている。また「無所属」で出馬し自民党から推薦を受けることなども検討しているという。(舛添氏、崖っぷち? 参院選『無所属』検討 小林吉弥氏「非常に奇異に映る」 - ZAKZAK)
諸派の新党大地は北海道選挙区から前衆院議員の浅野貴博氏を擁立。現在の所属議員は衆議院比例北海道の石川知裕氏と非改選の横峯良郎参議院議員一名となっている。浅野氏は横峯議員と合わせ参院会派再結成を狙う。なお陸山会事件で有罪判決を受け最高裁に上告中の石川氏は早ければ連休明けにも議員辞職を発表すると表明しており、鈴木宗男氏長女の貴子氏が繰り上がり当選する見込み。
沖縄社会大衆党は現職の糸数慶子委員長を擁立。沖縄選出の野党議連(うりずんの会)や緑茶会からも推薦を受ける。
解散した国民新党の元代表自見正三郎氏は当初自民党への復党を目指していたが、自民党側が難色を示し、無所属での出馬を模索中。国民新党の支持基盤となってきた郵政局長会議が自民党支持に復帰するほか、日本医師会も自民党に支援する組織内候補が復帰したため、自見氏が当選するのは難しいとみられる。
元改革クラブで新党改革の結党に反対し、その後幸福実現党に入党し話題を呼んだものの再び離党し無所属で活動していた大江康弘参議院議員も改選を迎える。かねてから自民党への復党意思を表明していたが、このほど参院選前に議員辞職し、自民党から公認を得て参院選出馬する方向となっている。
緑の党は現在までに4人の共同代表ら7人の擁立を決め、今後も公認・推薦候補の選定を進める。
元国民新党幹事長の下地幹郎氏が率いる政党そうぞうは辺野古移設推進などで大阪維新と政策協定を調印。そうぞう側が独自候補を擁立し維新が推薦する方針。(大阪維新の会、参院選に向け沖縄の地域政党と選挙協力で一致)
幸福実現党は47の選挙区と比例区すべてに候補者を擁立している。比例区には衆院選の結果を受けて引責辞任したついき秀学に代わり8代目の党首に就任した矢内筆勝を擁立している。
12月の衆院選に候補者を大量擁立した「日本未来の党」から分派し、現在は阿部知子衆議院議員(元社民党政審会長)が率いる政治団体日本未来の党は現時点で独自候補を擁立していない。政策アドバイザーに退いた嘉田由紀子滋賀県知事は知事職を全うするとして参院選出馬を否定している。政治団体日本未来の党は今年に入り政策セミナーなどを活発化している。嘉田氏が代表を務める「未来政治塾」でも二期目の講義が開講されている。
なお、12月の衆院選前に日本未来の党に合流した勢力のうち、本流の「生活の党」をのぞく勢力の動向だが、「新党きづな」は所属していた前議員が全員落選、一部は生活の党の前議員らと行動を共にしているが、きづなとしての活動はしていない。河村たかし名古屋市長が率いる減税日本は当面名古屋市を注意しんとした地域政党として活動する方針で、参院選への協力などについては現時点で態度を明言していない。
なお減税日本で代表代行を務めた前衆議院議員の小林興起氏は「真の保守の結集」、「一億総中流社会の日本社会の再現」などを標ぼうして4月26日に新しい政治団体「つばさ日本」の立ち上げを宣言。参院選や都議選への候補者擁立をめざし募集要項を公開している。
小林興起氏:「つばさ日本」設立 参院選候補擁立へ-毎日jp(毎日新聞)
河村氏と県議会運営で協調姿勢をとる愛知県知事のお大村秀章氏が率いる地域政党「日本一愛知の会」も参院選への態度を表明していない。
また衆議院選挙後に同党を離党していた亀井静香衆議院議員(元郵政改革担当大臣、元国民新党代表)と衆院選で落選していた山田正彦元農林水産大臣はその後みどりの風に合流している。
また、解散していた女性党は「なかよしの党」として再結党。候補者擁立を模索している。
ネット右翼時代の到来とともに急速な若返りを果たした維新政党・新風は東京都選挙区に代表の鈴木信行が立候補するほか、神奈川や埼玉などの選挙区や比例区から現時点までに6人の候補者を選定し終え擁立する方針。
ワーキングプアや若者の貧困の問題とともに若い党員が増えている新社会党は現時点で独自候補を擁立していない。
「新党今は一人」の俳優山本太郎氏や、民主党を離党して無所属で活動後、衆院選には「改革の志士」という政治団体を立ち上げ立候補していた横粂勝仁氏らは現時点での参院選への出馬を否定している[a]。あきつ新党のさかあきとし代表は参院選への候補者擁立を2012年5月時点で目指していたが、その後発表はない。世界経済共同体党の又吉イエス(光雄)代表は参院選への出馬を目指している。
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