毎回ゲストを招いてミュージシャンのお気に入りの音楽を聴き、それについて語りあう新感覚音楽鑑賞&トークイベント、ネオホットクラブ!第1回と第2回はメランコリーキャッツ部室での開催でしたが、第3回では部室では処狭しと駿河台下のジャズ喫茶GRAUERSに会場を移しての開催でした。場所は明大通りと靖国通りのぶつかる駿河台下交差点のショートカットコース、明大通りからはなまるうどんとスパイスキッチンのあいだを右折したところ。店主は元スウィングジャーナル誌の古庄紳二郎さん。
そして、ゲストはなんと類家心平さん!自身の活動に加え菊地成孔との各ユニット、『坂道のアポロン』などサウンドトラックへの参加など、若手の中でいちばん忙しいトランペッターです。ルックスにも注目が集まり女性誌で紹介されるほど。元海上自衛隊大湊音楽隊という異色の経歴の持ち主で、上京後はクラブジャズユニットから音楽キャリアをスタートさせます。吹奏楽、クラブジャズ、ビバップ、ポストバップを悠々と渡り歩く実力派。
はたして類家さんはどんな音楽を紹介してくれるんでしょうか。
会場セッティング中、類家さんを呼びに行ったはずの主催小池さんが不在の中類家さん本人がひとりで会場に現れるというハプニングが起こり、さっそく会場はどよめきますが、やや緊張した表情でスタート。キャパの小さな会場は満席です。
まずは小池さんリクエストで、類家さん初期のキャリア、クラブジャズユニットのurbから。"Bossa No.5" ギターとキーボードが爽快なキレのあるカッコイイナンバーです。
類家さんは「もういいですか、もういいですか」と終始恥ずかしそうな様子。さながらバラエティ番組の収録でデビュー曲を流されている元アイドルの気分でしょうか。
ここから類家さんのキャリアを時系列順に追っていく形でトークが展開、それにあわせてマイルス・デイヴィスなど類家さんの好きなアーティストや影響を受けたアーティストの音楽も紹介されていきます。
なお、紹介されたトラック一覧は後日ネオホットクラブオフィシャルウェブに公開される予定です。
5/20更新・ネオホットクラブオフィシャルウェブが更新されました。http://neohotclub.web.fc2.com/03.html
また、今回の模様はUstreamで中継配信されていました。現在録画が視聴ですのでぜひご覧ください!
http://www.ustream.tv/recorded/22643815
なかでもおもしろかったエピソードは類家さんが参加した「ラクダカルテット」というユニットでの逸話、類家さんは多忙な菊地成孔氏と入れ替わりのような形で加入したものの、菊地氏もしょっちゅう遊びに来ていたので、そこで親しくなったのだとか。当時cure jazzでUAとユニットを組んでいた菊地成孔に対して、「ライブを観に行きたい」と言ったところ、「じゃあ吹いてよ!」と(なんというムチャブリwwww)いうことでBunkamura Orchard Hallでの共演が実現したのだとか。
最後に菊地成孔DCPRG(Date Course Pentagon Royal Garden)の最新作"Second Report From Iron Mountain USA"をご紹介しておしまい。
その後、スタッフらとのささやかな打ち上げにも参加してくれた類家さん、ここでもいろいろおもしろいお話が聞けましたが割愛。後日東京JAZZ2011のパンフレットを見返していると菊地成孔DCPRGのアーティスト紹介ページに前回のゲストである津上研太さんと類家心平の説明文があり、東京JAZZで8000円かけて演奏聴きに行くようなひとと、たかだか1000円くらいでこんな近距離で直接お話ができるネオホットクラブのすごさにちょっと鳥肌が立ってしまいました。
のちに話題になったのは、なんと類家さんが自身のHPのライブ・スケジュール欄にこのネオホットクラブを載せていくれていたこと!ビッグイベントになりました。
http://ruike.daa.jp/infomation.html
※※次回のネオホットクラブは6月12日(火)、Wujabinbin、在日ファンクのゴセッキーことサックス奏者の後関好宏さんをゲストに行います、いままでのゲスト以上にハチャメチャなトークが期待されるということで楽しみです!
詳細は後日ネオホットクラブ公式twitterで!
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